シオザイアの天鳳日記

天鳳は人生だが人生は天鳳ではない

Twitter辞めた意味、ある?

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こんばんは、ヨアワファです。

 

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オーラス。対面は跳直倍ツモ条件だが、ドラの対子落としをしている。

ちょっと考えれば、というか考えるまでもないのだが対面は100%オリている。

ほぼ和了れない手で索子を掴んだとかそんなところだろう。

なので対面は無視してここは立直!

 

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あれ??なんか押してるんだが…

 

 

 

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そりゃバシも輝きを失うわ。


牌譜を見返すと、

99m88p南南南白発発発 から打9mとしていた。打白とすればツモ直条件を満たしているが、おそらく役を数え間違えたんだろう。

それにしても一局で二回、倍ツモ条件をクリアされるとは…

 

マジでふざけてんのかこのクソゲーが💢💢💢

 

 

 

 

 

 

 

という感情を捨てて自身に原因を求めることで人は強くなれる。

もう誰かのせいにするのは、やめにしよう。そうだろう?

 

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ぺこぱ見返したら結構面白かった。 左の人にもっと頑張って貰いたいね。

牌譜検討①

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再度アカウントを消したシオザイアです。空いてる時間があるとすーぐTwitter見ちゃうので、衝動的に削除しました。センター試験終わって気が向いたらまた復活するかもしれません。

 

皆さんM-1見ました?マジで面白かったです。個人的には敗者復活戦でのラランドがツボでした。ああいう小学生いそう。

 

決勝、ミルクボーイの面白さは異常でしたね。あんなに面白いのに今年テレビ出たのが初めてっていうのが一番の衝撃です。

二回ともほぼ同じネタなのはちょっとどうかなと思ったけどw どちらもウケてたのでまあ良いでしょう。

 

お笑い素人なりに、なぜあそこまでウケたのかをちょっとだけ分析したいと思います。

 

彼らの漫才の何が凄いって、小ボケがほとんどないんですよ。

他の漫才師と比べると手数は少ないけど、ひたすら右ストレートを放つ。

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打点のある立直が全部3面張だったらそりゃ優勝するよな、って感じです。

 

それと「現実味がある」ことですよ。

例えばですけど和牛の「引っ越し」というネタ、本当に面白かったんですけど

 

「すでに誰かが住んでる物件や築80年の幽霊屋敷の下見に行く」

 

なんてありえないじゃないですか。ありえない世界の話をされると、どうしても興ざめしてしまうってのはあると思います。これはコント漫才全般に言えることなのかもしれないです。

 

その点ミルクボーイのネタは、お題がコーンフレークにしろモナカにしろ、身近なもの。そしておかんの言ってるものが何なのか

「分からない」んですよね。

分からないからこそ、現実に起きてもおかしくない。ミルクボーイと、おかんと同じ目線で漫才を楽しめる。そういう面白さがあると思います。

 

現実味があるという観点から見るとかまいたちは素晴らしかったと思いますが、漫才として綺麗すぎてインパクトに欠ける感じはありましたね。「えっそこでチー聴取っちゃうの?勿体無くない?」みたいな。

 

ぺこぱも新しくて面白かったけど、「ノリツッコまない」のテンポロスがちょっと気になりましたね。あれが面白さでもあるんですけどw

コンビとしてもまだまだかなー。「精進しろよ少年」って感じです。

 

まあでもM-1通して一番面白かったのは上沼恵美子ですね。俺が和牛大好きナオンだったら発狂してただろうな。

 

さて、麻雀オタクがM-1の話して終わりってわけにもいかないので、軽くですけど牌譜検討します。

自分で考えるだけでは限界があるので、皆さん意見をくれると嬉しいです。取り扱っている局面に限らず。

一人で86件以上のコメントを書き込むのはお控えください。

牌譜

 

T1-0 1巡目

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ポン打7sとし萬子・筒子混一色の両天秤とした。

 

萬子の混一色ではほとんど3900止まりだが、7sを残せば西チャンタ三色ドラ1の満貫ルートが残る。和了率でも大きく差が出るので、ここはポン打1mが良い。

 

T1-0 10巡目

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南家の3副露は8pチー打5p、東ポン打7m、2sチー打7m。

また、自家、北家の9mにラグあり。

打牌候補は1289pのいずれかとなるが、ここでは打8pが良いと結論付けた。

以下、順を追って説明していく。

 

7mが四枚見えで9mにラグがかかるということは、南家の9m対子所持が濃厚。

南家の仕掛け前の手牌を再現すると、

xx7799m579p13s東東 となる。(9mをポンしていないので、xxは対子ではないことが分かる)

xxの部分にそれぞれ79p,78pを当てはめて考える。

 

7799m57799p13s東東 から8pチー打5p

七対子一向聴から8pをチーするだろうか?また、鳴いた後の打5pにも違和感がある。7mを切るのが普通だろう。

 

7799m57789p13s東東 から8pチー打5p

食い伸ばしからの仕掛けだが、どうせ東頼りの手なので8pはチーして手牌価値を高くするのが普通だろう。

 

南家に対して8pはほぼ当たらないが、9pは当たる可能性が全く否定できないことが分かった。なのでノーテンから9pを切ってはいけない。

 

また、ダブ東とドラを切って両面チーをしている東家はほぼ聴牌と見て良いだろう。2pも切りたくない。

最終的に1pと8pの比較になるが、受け入れ枚数と南家に対する9pの放銃率の低さを加味し、打8pが勝るように思う。

 

まとめると、それぞれの打牌の優劣は8p>1p>>2p,9p となる。

実戦中にここまで考えられるわけではないが、南家は9m対子を所持していること、東家も聴牌なことに気付ければ及第点といったところ。

実戦では、南家の仕掛けに目を取られてしまい東家の聴牌に全く気づかず、打2pとしてしまった。

麻雀は4人でやるゲームなので、常に他家全員の動向を伺う必要がある。

 

T3-2 7巡目

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自家は七対子ドラドラの一向聴だが、仕掛けの入り乱れている局面。

打牌候補は1m,7m,2s

まず七対子と面子手両天秤の打1mは自然なようだが、一番悪い選択だと思う。他家の河が濃く、もう終盤と言って差し支えないので七対子一本に絞る。

 

実戦では見た目枚数重視の打2sとしたが、北家の仕掛けは789の三色やチャンタが濃厚。

よってここでは、後に危険になり重なりやすさも2sと大差ない7mを先に処理する方が良い。7mは南家にも危険である。

 

T3-3 5巡目

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タンヤオ+好形変化を最大限に見て打9sとした。8sが一枚切れで、北家が索子の高い変則手模様の河であることも大きな要因となる。2~3巡遅いと打3mとする。

 

T4-0

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麻雀が上手い。3000-6000ツモ。

 

N2-0 4巡目

f:id:Shiozaia:20191222193047p:plain2pと1sの比較。打1sとした。

ツモ2sは役有り聴牌が確定し、より広い一向聴になる。それに対してツモ23pはより広い仕掛けの効く一向聴になる。3pチーの食い伸ばしも効くため、打1s有利だと思う。

 

N2-0 5巡目

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ポン打2pとしたがどうだっただろうか。平場より局消化が重要な局面とは言え、トップ率は下がりそう。巡目も浅いため4mポンから入るのは早計だったように感じる。

 

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7mを鳴くかどうか。

東家の仕掛けは白ポン打1s。明確な聴牌サインはないものの河が濃く、両面待ちなら候補は25s36s47s36p辺り。

スルーして萬子を落としていくのがトップ目の手筋だったか。本譜はチー打6sが2900放銃に。

正直自分の雀力では判断がつかなかった。

 

N2-1

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痛恨の18000放銃。

ただこれは

・上家の打点・向聴数が分かりづらい

・待ち候補が多い

・現物が少なく、ここで降りても後に手詰まる可能性が高い

等の要素から、仕方のない放銃だろう。

 

打点は大差だが、全局の2900の方が「罪な放銃」だったように思う。

 

N3-0 

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打2mとした。

聴牌枚数、最終形ともに打2mが勝る。

少し考えれば簡単に分かることだが、9mを切っているからと言って手拍子で7mをツモ切りするのだけは避けたい。

 

N4-1 

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和了トップだが放銃すると45pt失うシビアな局面。ここは打4mとした。

79pを払っていくのが自然だが、36mが埋まっても仕掛けの手順は残らないのに対して、8pが埋まるとチャンタでの仕掛けが見える。

 

N4-1 3巡目

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スルーしたが、ここはポンするのが良かったように思う。

ポンして守備力が低下することを嫌ったが、ポン材が全て優秀(西家以外は打点を作ってこないことが予想されるため、通常より89sがポンしやすい)なため、ポンすれば放銃抽選より先に和了抽選を受けることができそう。

ポンした場合は南家のトイトイ読み、並びにアシストに期待し打7pとするのが良いか。

 

N4-1 9巡目

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打9pとしたが明確なミス。9pは誰も持っていない可能性がかなり高いが、9mは東家に持たれているかもしれない。

何故9pを切ったのかというと、9mの枚数を残り2枚だと誤認していたからである。

 

押し引き・副露判断の甘さ、牌理への理解度の浅さもさることながら、こういう単純な見落としの頻度が鳳凰卓上位層と自分の一番の差なのではないかと思う。

 

自身の課題が多く見つかった一戦だった。それではまた。

 

 

天鳳特有のアレ

前回の記事が結構好評で嬉しかった。今後も気が向いたら書こうと思う。

あまり推敲せずに投稿したのは後悔しているけど。

 

公開して数時間後に

「氷の牙は第四世代体からだから冷凍パンチじゃないのかね(ニチャア)」

という指摘が飛んできて変な汗が出ました。

金輪際インターネット麻雀オタクと関わるのを辞めます。

 

今回は麻雀の話だけ。ベタオリ何切るを1つ。

 

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南3局。最後の一巡で、南家の立直への現物が尽きた局面。少し不気味な河だが、何を切る?

ま、2mが普通ですわな。

 

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狂ってる?それ褒め言葉ね。

 

決してクリミスでも見落としでもなく、2pが最も放銃率の低い牌と考えた。

以下、順を追って説明する。

 

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北家の1pラグ。

東家は23pを所持していることが分かる。

 

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北家3pラグ。

東家は24pまたは45pを所持していることが分かる。

 

最初の局面に戻る。

 

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ラグにより得られた情報を整理すると、東家は234pを所持していることが確定する。

つまり3p4p四枚見え、2p三枚見えである事が分かる。

 

この情報をもとに、放銃パターンの少ない牌を精査していく。

両面に刺さらない牌は2p,7p,2m,東の4種。

上家の切り出しから、単騎以外の愚形に刺さり得る7p,東を除外する。

 

いよいよ2pと2mの比較に入る。

2pはワンチャンスの単騎にしか刺さらないが、2mは生牌。中張牌の切り出し方からまず無いと言っていいが、一応カンチャン・シャンポンにも刺さり得る。

 

以上の考察により、微差ではあるが、放銃率は2m>2pであると結論付けた。

 

因みに結果はと言うと…

 

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そういうことです。

ラグ読みの甲斐あって、この半荘は2着で終える事ができた。

 

どうだろう。いやどうだろうも何もただのドヤ牌譜なんだけど。

 

ラグ読みについては賛否分かれるところだろう。

自分はラグ読みというものを、天鳳に於ける技術の一つだと考えている。

つまり、手組みや押し引きと同等のものであると。流石に、それらよりは優先度は低くなるが。

 

自分と同じようにラグ読みを技術的な物と捉えていて、出来ることなら読みたいが、優先度が低い割に処理しなければならない情報が多くてやる気にならない、という人もいるだろう。そんな人のために、効率の良い覚え方を少しだけ紹介する。

因みにこれは手出し・ツモ切りの記憶にも有効な方法なので、アンチラグ読み派の皆さんにも読んで頂きたい。

 

自分のオススメは

①「声に出す」

②「得られる情報と関連付けて覚える」の2つの方法。

 

まず①に関して。

「下家〇〇ラグ」「対面〇〇手出し」のように声に出すだけで、確実に記憶に残りやすくなる。

また、他家が切ると同時に声を出す習慣を付けることで、手出しツモ切り・ラグを見落とす事も少なくなる。

原始的だが、かなり効果的だ。

 

次に②「得られる情報と関連付けて覚える」に関して。

働いてない上に独り言話しながらゲームなんてしてたら家族に見放されるかも…という方にはこちらの方法を推奨する。

ラグや手出しを単体で記憶するのは難しいが、そこから得られる情報と関連付けるとグッと記憶し易くなる。

「下家の9pラグ→対面は78pを所持している可能性が高い」

「下家打9p、その後安牌を挟んで8p手出し→下家は6pを所持している可能性が高い」という具合にだ。

この手法は多くの人達が自然と採用しているものだと思う。

逆に、情報を得ることができなければ手出しツモ切り・ラグの記憶には何の意味もない、という事も分かる。これ、当たり前なようだけどかなり大事。

 

手出しツモ切り・ラグがなかなか覚えられないという方には是非一度試してもらいたい。

 

それでは。

 

 

Sという男

こんばんは。天鳳の合間に勉強をしているシオザイアです。

11月が終わりましたね。

 

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先月は角田の執拗な牌操作攻撃を受け続けながらもよく耐えた方だと思います。

鳳南5連ラス引いた直後に鳳東6連ラス引いた時は北海道にいるのに体だけが灼熱でした。

 

先月九段に昇段したバカヅキモンスターの皆さん、本当におめでとうございます。

年内の後段並びに不調嘆きツイート、誠に楽しみにしております。

 

さて、今までこのブログでは麻雀の事しか書いてませんでしたが今回はそれとは少し違った話をしようと思う。潮騒の少年時代の話。

 

今でこそ183cm55kgとかいう2sもビックリの体型だが、生まれた時の俺は身長51cm、体重3700gとかなりゴツい赤ちゃんだったらしい。まあそんな話はいいや。

 

自分は小さい頃からゲームが大好きで、初めてゲーム機に触れたのは幼稚園年中になる頃。ゲームボーイポケモン銀をやり始めた。金ではなく銀にした理由はホウオウよりルギアの方がカッコいいから。まあ銀クリアした後に金もやったんだけどw

 

全てのポケモンを均等にレベル上げするのは退屈な作業に思えたので、水タイプでありながら草タイプを氷の牙で上から殴れるオーダイルだけを育てていた。

技構成は滝登り/氷の牙/噛み砕く/波乗り、とかだったかな。ワタルのカイリューも氷の牙で倒せたしオーダイルは強い。他のレギュラーメンバーは空を飛ぶ要員のポッポ(lv3)のみ。後はたまに居合斬り要員でサンドとか。

こうして思い返すと純粋な気持ちでポケモンを楽しんでいたか相当怪しい。効率厨ならぬ効率幼。

 

ちなみにポケモンの次に出会ったゲームが「将棋」なのだが、これに関しては書き始めると止まらないのでまた別の機会に書こうと思う。

 

そんな少し賢ぶった少年、潮騒も小学校に入学する。

 

小学1年生の頃、俺は軽いイジメを受けた。

内容はあまり覚えてないが、酷い言葉を言われたり遊んでいる時に自分だけ仲間外れにされたりとかだったかな。

あと鬼ごっこでやたら鬼に狙われる、というのもあった。ただそのお陰で足が鍛えられたのか、低学年の頃の俺の足はまあまあ速かった。運動会のリレーメンバーにはなかなか選ばれないけど毎回補欠には食い込む、くらいのレベルだった。

小学校では足速い奴が無条件で女子にモテたよね。俺はモテなかったけど。

 

 

今はもう手術で除去してもらったのだが、小学1年生の頃の俺は頰にかなり目立つホクロのような物があり、それがイジメの原因だった。

イジメられたのは仕方ないかなと思う。お互い小学生だし。見慣れないものに興味を持った結果、たまたまイジメに発展してしまったのだろう。

 

そんなイジメも、当時唯一の友達だったSが俺とイジメグループの仲を取り持ってくれたお陰で平和に解決した。

Sは本当に良い奴で、基本的にイジメグループの方と仲が良かったが俺の外見を笑うようなことは一切しなかった。Sがいなかったら、かなり悲惨な6年を過ごしていたかもしれない。Sのお陰で友達も増えたし、学校が楽しくなった。

Sはスポーツ万能のイケメンサッカー少年だった。

おまけに性格も素直で快活で、非の打ち所がないような小学生だった。(勉強はそんなできなかったかも)

ただ、サッカー下手な俺が運だけゴールしたらガチでキレて、一週間くらい口を聞いてくれなくなったこともあったw どんな時も勝負に熱い奴だった。

俺と同じくゲームが好きだった。

Sの家でみんなで何度もスマブラをやった。やりまくった結果、Wiiを持っていない俺が一番強くなったw 自宅でできないスマブラに対する執着心の賜物だった。

 

Sは、将棋にも夢中になった。よく俺に教えを乞うてきた。

ある日、授業中にメモが回ってきた。メモには鉛筆製の将棋盤と一緒に、「この局面何を指せばいい?」と書かれていた。俺が指し手を書いて渡すと、また別の物が送られてきた。書いて渡して、書いて渡す。この繰り返しでSは結構強くなったと思う。

流石にやり取りしすぎて先生に怒られたけど。

Sとのエピソードをいくつか書いたが、Sは本当に良い奴で人気者だったからみんなと仲良くしていた。だから俺だけが特別仲が良い、というわけではなかった。

なんならサッカークラブの友達なんかの方が一緒にいる時間は多かっただろう。

 

 

ただ、それでも胸を張って親友と呼べる存在である事に変わりはなかった。

 

 

小学校を卒業後、俺達は地元の中学校に入学した。

中学ではお互い部活もクラスも違ったため、Sと遊ぶ事は少なくなり、いつの間にか廊下ですれ違った時に軽く挨拶するだけの関係になっていった。

 

さっきも言ったようにSは人気者で、何もしなくても周りに人が集まってくるタイプの人間だった。

俺がいなくてもあまり変わらないな、と思った。

 

 

そして中2の頃、事件が起きる。Sは良くない先輩達とつるみ始めた。

不良生徒だ。髪を赤く染め、マスクをし、学ランの下に派手なTシャツを着ていた。校内でヤバイ事をしているのは見なかったが、ガタイも良く、できるだけ近づきたくなかった。でも連れの女の子のスカートはめっちゃ短くてえっちだな〜と思っていたのはきっと俺だけじゃないはず。

 

俺は、次第にSを避けるようになった。

不良色に染まったSは、そのまま問題を起こして転校してしまった。

転校先でも不良としてブイブイ言わせていたらしい。

 

中学を卒業後もあまり良い噂は聞かず、直接連絡を取る手段もなかったため彼の事は記憶から薄れていった。

 

 

 

そして今年の1月。成人式でSと再会を果たす事になった。6年振りだ。地元の友達とはずっと会ってなかったが、みんなと、Sと、昔のように話したいと思っていた。

 

そもそも来るか不安だったが、Sはちゃんとやって来た。

 

Sは、そこら辺のチンピラとは比べてはいけない、いわゆる「筋者」になっていた。

 

なんとなく予想はついていたが、やはりショックだった。

彼が素直すぎた故かもしれない。

 

この時も、俺はSを避けた。

 

ついに言葉を交わす事はなかった。

 

 

 

 

Sは俺を救ってくれたのに、俺はSを救おうともしなかった。

 

日常生活で自分の無力さを感じる度、Sの腕に刻まれていたド派手な刺青を思い出す。 

 

一人で泣きじゃくる俺を励ましてくれた事を、彼は覚えているんだろうか

 

 

ナンバーワンでオンリーワンの強さ

昨日インフルエンザの予防接種を受けてきたのだが、注射が終わった後お医者さんに

「今日のところは飲酒や激しい運動は控えて下さい」

と言われた。なぜ駄目なのか気になって調べてみると、

「飲酒や激しい運動により、動悸や呼吸困難を生じることがある。これらの症状が生じると、予防接種の副反応なのか、飲酒や運動による影響なのか判断が難しくなってしまうから」

という事らしい。

ラスを引いて呼吸困難になる可能性、無いとは言い切れない。昨日は天鳳を打たずに充実した時間を過ごした。

 

 

先日、山越貴広さんが竹書房より麻雀戦術本を出版した。

山越さんはアマチュアながら競技でも天鳳でも結果を残している凄い人。いわゆる「鉄強」だ。

 

 

 

 山越さんが十段になるのとほぼ同時に鳳凰卓デビューした僕は、彼の驚異的な成績を目にするや否や牌譜を並べ、可能な限り打ち方を真似をした。

そのお陰ですぐ九段になれた、と言っても過言では無いだろう。

勿論めちゃくちゃツイていたのもあるが。

 

そんな人が本を出すとなると買わざるを得ない。キンドル版で読んだ後、早速紙媒体の方もゲットしてきた。

結論から言うと素晴らしい本だった。

麻雀の内容は勿論だが、山越さんの麻雀に対する熱い思いが伝わってきたのが一番良かった。山越さん、麻雀が好きだ。

 

今回は山越本の内容についてのレビュー等はしない。是非実際に手にとって確かめて欲しい。

当ブログでは天鳳の牌譜から、山越さんの強さの秘訣に迫ろうと思う。

 

ちなみに本には、

「立直者の挙動で七対子の北単騎待ちを一点読みしゼンツした」

というとんでもないエピソードが載っているw

リア麻に限られた話だがこういう挙動読みも彼の強さの一つなのだろう。

だがそのような技術の習得は普通の人には難しい話なので、僕のような電子石ころオタクでも真似できる所だけ取り上げていこうと思う。

 

 

 

では早速見て行こう。

 

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東3局微差の2着目、トップ目とは7600点差。

シャンテン数を数えるのが馬鹿らしくなるようなゴミ配牌だ。何を切っても和了れそうにないこの手から山越さんは…

 

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ドラの白を切り飛ばした!

決してクリミスでは無い。意図的なドラ切りだ。

以前山越さんが木原pの配信にゲスト出演した時

「ドラ役牌は最悪。門前立直を狙う時には邪魔だし、自分以外の他3人も利用できるから。孤立の時は自分の手がどうであれ、相手に重ねられる前に真っ先に切るようにしている。」

というような事を話していた。

今回は運悪く上家に鳴かれてしまったが、鳴かれてもその後の対応力に自信があるからこそのドラ切り。放銃さえしなければオッケー、というスタイルだ。

この局は狙い通り?8000横移動。

 

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その次局。一応聴牌

出来面子が全て連続形で、どこにくっついても好形高打点立直が打てそう。とりあえず6m単騎ダマに構えて、すぐ6mツモったらフリテン3面張立直も面白い。

 

それが「常人の思考」だろう。

 

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山越さんの麻雀に「とりあえずダマ」という言葉は存在しないのだ。

のみ手だけど手替わり待ってる時間が勿体無いし、現時点での和了率だと1p単騎強いから立直!

 


どうだろう。この2局だけでもただの強い人ではない、ということはお分かり頂けたと思う。

 

正直上2つの選択はどちらも最善かと問われれば、そんなことは無いと思うw 自分も最初見たときは目玉飛び出たw

だがこの打ち方で結果を残しているのもまた事実。

自分の参加率を上げ、他3人の参加率を下げる。山越ロジックに基づく打牌だ。

 

 

 

 

「山越立直」という言葉が流行っているように、このような強烈なワンシーンだけが切り取られがちな山越さん。

 

しかし我々が参考にするべきはもっと別のところにあると思う。

次は上二つとは別の半荘から。

 

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東3局トップ目。親番でタンヤオ仕掛けをしていたら、ラス目から立直が入った所。

山越さんは打3mでオリを選択した。

 

オリ判断自体は普通なのだが、5向聴からドラ役牌を切り飛ばし、メンタンピンの見える手をリーのみ愚形で曲げていたさっきの人と同一人物だとは思えない。

 

また、ここで1mプッシュする強者もいるだろう。

・1m自体の放銃率の低さ

・親番

・良形確定で、仕掛けの効く一向聴

等々、押し要素は揃っている。

 

山越さんがオリを選択した理由は1mと7m2枚押し前提の一向聴である、というのもあるが、何より大きいのは

立直と捲り合うには見合わない手だから、であろう。

 

これは良い牌譜が見つからなかったので言葉だけでの説明になってしまうのだが、以前山越さんを観戦していた時のこと。

 

東1局6巡目、手牌はメンタンピンドラ1の一向聴

そこに親番の対面から立直。

で、上家からチー聴の取れる牌が放たれる。

出て行く牌は多少危険だけど、ゲンマやら何やらに習ってチー聴取りそうだな…と思っていたのだが、山越さんは2000点のチー聴を取らず。

次に危険牌をツモってあっさりとオリに回っていた。

先程と同様、立直と捲り合うには見合わない手だから、である。

 

山越さんはこのように、中途半端な手では一切リスクを負わない。

 

門前聴牌は全て勝負手!と言わんばかりに曲げてくるが、後手を踏んだ時の対応はとても丁寧。それでも決してサボっているわけではなく、ノーリスクのルートだけを模索する感じだ。

 

 

 

皆さんは山越さんの麻雀をどう感じるだろうか。

 

誤解を恐れずに言えば、山越さんの強さは

極限まで選択肢を減らす

事に起因しているのではないかと思う。

 

選択肢が数多くあると人はどうしても悩むし、多くのリソースを割くことになる。2択より3択、3択より4択の方が間違える確率は高くなる。

役牌を先切りする事で副露の選択肢が消えるし、何でも立直する事でその局はそれ以降全ての選択肢が消える。逆に先制を受けた相手は選択肢がドンドン増えて行く。

これはあくまで自分の仮説ではあるが。

 

そして序盤はひたすら先制聴牌を目指して、

先手取ったら何でも立直!

後手を踏んだらベタオリに徹する。

 

非常にシンプルで素直な麻雀だ。

先手取ったら何でも立直!、だけ真似していると痛い目見ることもあるが、後手を踏んだらベタオリに徹する、は多くの天鳳プレイヤーが参考にするべき所かなと思う。

 

山越立直と対応力は1セット、だ。

 

そんなナンバーワンでオンリーワンの強さを持つ山越さんの書いた戦術本。とても面白い一冊です。

石を並べて三千戦

 

 

こんばんは、実家に帰って来て5キロ以上太ったシオザイアです。

それでもまだBMI17ないくらいなのでもう少し太りたい。。。

 

前回の記事、誰にも更新気づかれなかったらどうしようとか思ってたけど結構多くの人が見てくれたようで一安心。コメントも嬉しかったです!

 

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10月の成績。90戦くらいまではラス率2割未満で安定9段overと調子良く、今月中に昇段する確信があった。あったのだが、そこから30戦で1000pt近くやられてほぼ原点。このゲームそんなに甘くないよねー。

ただラスを引いても精神的に乱れる事なく打ち続けられたので、そこは成長かなと思う。

 

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そして段位戦総打数が3000戦に到達した。
自分は麻雀を始めたのが去年の5月頃なんだけど、天鳳のアカウント作ったのはもう少し後で、去年の9月末。確か20歳の誕生日の2日後とかだったかな。

nodocchi.moeで調べたら総対局時間は1200時間で、一日平均3時間このゲームをやっている事になるらしい。

1日3時間ってかなり多い気がするんだけど、皆どんなもんなんだろうか。

 

 

今日は上手くいった仕掛けの自慢するよ。

 

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冴えない配牌だったけどこの発ツモで打点が見えてきた。筒子の混一色にしたい。

ここは打9s。

 

 

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なりふり構わず3pチーから発進!麻雀には混一色しかねえ!

 

 

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首尾よく中も鳴けて、白ツモで混一色ブロック完成。潮騒八段はここで

 

 

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打東。いわゆる「迷彩」だが、この打牌にはもう一つの狙いがある。それは…

 

 

f:id:Shiozaia:20191102231035p:plainこの索子ツモ。

白ツモの時点で満貫以上が確定したので、後は和了率を高める事に専念する。打3p。

 

 

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4sをチーして小三元聴牌。どうだろう。

 

 

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下家視点。

これ程までに安そうに見える満貫聴牌が他にあるだろうか?いや、ない。

3副露目が234pだと字牌は相当打ちづらいが、234sだと大した手じゃない人からでも一枚切れの発くらい出そうだ。

手順的にドラとのシャンポンは考えにくいからね〜。

 

上手くいったのはここまでで、結果は悲しみの横移動。3着。

 

 

 

 

滅茶苦茶当たり前の事なんだけど

和了れない跳満より和了れる満貫を目指そう

というお話でした。

 

ちなみにこの一連の手順の肝は、3s残して打東とした場面ではなくて2巡目の打9sだと思っている。

 

 

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面倒だし本題とは外れるからここでは説明しないけどw 

上の牌姿から9s以外の牌切りそうな人は、9s切りのメリットを色々考えてみると良いと思います。数え切れないくらいメリットがあるよ〜。

 

 

それでは今日はここまで。

前回の続きの記事、強者の牌譜の並べ方についても書いている途中なのでお楽しみに〜

 

己が下手さを知りて一歩目①

 

かなしみよ押し黙って

わたしを縛り付けないで

晴れ渡る空は遠く 塗り潰されて行く 

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お久しぶりです、シオザイアです。Twitterのアカウントは消しましたが元気です。

 

上の画像、昇段が見えてきた地点から怒涛のラスパレード。いや、真剣に打ってるんですよ…

常人ならこのままずるずると50連ラスくらい引いて天鳳引退は勿論のこと人生引退も危ぶまれるレベルの地獄だった。ハズレくじ引いたのが俺で本当に良かった。

 

 

 

角田、ありがとう。俺、誰かの命を救えた気がするよ…

 

 

 

さて、今日のテーマは「牌譜並べ」について。

誰が言い始めたのかは知らないけど「見る」ではなくて「並べる」って表現が良いよね。

 

将棋には「棋譜並べ」というものがある。強い人の対局の記録(棋譜)を見て、それを自分の手で再現するというものだ。将棋ファンの間では代表的な将棋上達法として知られている。

その年のプロタイトル戦からアマチュア大会の決勝まで、約500局の棋譜が収録された「将棋年鑑」という書籍もあるくらいだ。

 

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羽生さんカッケエ。(麻雀界には羽生さんのようなスターっていないよね)

 

高校生の頃将棋にのめり込んでいた自分は、時間さえあれば将棋年鑑を開き、お気に入りの棋譜を丸々覚える程並べていた。退屈な授業の時は、脳内で棋譜を再生して時間を潰していた。完全に病気である。

 

本題に戻ろう。牌譜並べは麻雀の上達法としてはあまり浸透していないが、かなり効果的だと思っている。

 

牌譜並べには2種類ある。

 

①自分で打った牌譜を並べる

②強者の牌譜を並べる

この二つ。

 

①はやっている人も多いと思う。ちなみに自分は今まで鳳凰卓で打った牌譜は全て並べている。

説明の前に一応断っておくが、自分の会心の一発ツモのシーンだけを繰り返し再生するのは牌譜並べではなく新種のオナニーだ。快感こそ得られど、雀力に一切成長はない。

たまにやるんだけどね。

 

この手法の最大のメリットは、実戦での自分の思考・選択が正しかったのかどうかを振り返ることができる点だ。

 

麻雀は「考えてることは正解だけどミスの多い人」と、「考え方は正解から若干外れてるけど自分でミスだと思う打牌をしない人」だと後者の方が強いゲーム。

いくら平面何切るが得意でも、立直者の現物見落とししてたら勝てないよね。

 

逆に牌理には疎いけど河の情報を全て正確に拾ってくる打ち手とか結構手強そうじゃない?まあそんな人見た事ないけどw

 

強くなりたいなら、自分で認知可能なミスは0に近づけていく必要がある。

そのために自分が打った牌譜の中からミスを見つけて修正していこう、というわけだ。

 

これは地味な作業だし、人によっては苦痛かもしれない。

無理ラスだと思っていたのに、牌譜見返したらミスだらけで完全実力ラスやん…なんて事しょっちゅうある。

ラスって当然の下手さだと言われているようなものだ。そりゃ辛い。

一番最初に貼った画像も、ツイてないとはいえ全部自分の実力不足でラスを量産していた。

牌譜見返すのは苦痛とかいうレベルではなかったw

 

 

だけどね、自分の未熟さを認めて、初めて人は成長できる。

 

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あまり面白みのない作業だけど、確実に強くなるって事は俺と安西先生が保証する。

 

ミスしない漢、一緒に目指そうぜ。

 

 

 

 

②に関してはまた次回!